はじめに
PUSHCODEでは以下2つのセグメント配信機能を持っています。
このマニュアルでは、それぞれのセグメント配信方法について説明します。
ユーザー単位で配信する
ブラウザごとにユーザーIDを付与して、プッシュ通知の送信先を指定することが可能です。
ユーザーIDには、貴社サイト側でユーザー管理に用いているIDを付与してください。
ユーザーIDは複数のブラウザに共有の値を付与することもできます。
例えば、日本に住んでいる人をセグメントしたい場合、対象ユーザー全員に'Japan'のユーザーIDを設定することが可能です。
1.ユーザーIDを付与する
ユーザーが通知を許可する際に、ユーザーIDを付与することができます。
PUSHCODE導入時に設定する通知許諾タグに、PushCode.init()
というJavaScript関数があります。
PushCode.init()
は通知許諾のポップアップを表示する際に実行される関数です。
PushCode.init()
の項目「userid」にユーザーIDを設定すれば、ユーザーが通知を許可するタイミングでユーザーIDを付与することができます。
PushCode.init({
domainToken: 'domain token(サイト毎に異なるTokenが発行されます)',
userid: 'user001',
serviceWorkerPath: "/pushcode_sw.js",
scopePath: "/"
});
また、通知許可のタイミングだけではなく、任意のタイミングでユーザーIDを付与することができます。
PushCode.changeUserid(newUserid)
というJavaScript関数を用います。
たとえば、ログイン状態でないとユーザーIDが分からない場合は、ログイン完了時にこのJavaScript関数を実行すれば、確実にユーザーIDを取得できます。
PushCode.changeUserid('user001');
各JavaScript関数の詳細はJavaScriptタグ関数リファレンスをご参照ください。
2.useridを指定して配信する
プッシュ通知 > 新規プッシュ作成 で新規プッシュ通知作成時にユーザーIDを指定できます。
WHOの項目でユーザーID指定を選択し、送信対象のユーザーIDを改行区切りで入力してください。
ユーザーをセグメントに分けて、セグメント単位で配信する
付与したユーザーIDを特定のセグメントに分けて、セグメント単位でプッシュ通知を送信することができます。
たとえば、「セール情報の配信を希望するユーザー」というセグメントを作成し、任意のユーザーをそのセグメントに割り当てることができます。
1.セグメントの作成
セグメント > 新規セグメント作成 からセグメントを作成します。
任意のセグメント名を入力して登録します。
セグメントを作成するとセグメントIDが発行されます。
このあとJavaScriptでセグメントIDを利用するため、記録してください。
2.ユーザーIDをセグメントに割り当てる
管理画面やJavaScript関数でユーザーIDをセグメントに割り当てることができます。
管理画面で割り当てる
セグメントの新規作成や編集画面から、ユーザーIDを追加できます。
JavaScriptで割り当てる
管理画面から手動で割り当てすると運用コストが大きいため、多くの場合はJavaScriptで動的に割り当てを行います。
以下のJavaScript関数でセグメントを割り当てします。segmentIdには、セグメント作成時に発行されたセグメントIDを指定してください。
PushCode.addToSegment(segmentId);
JavaScriptを用いれば、ユーザーの行動に応じてセグメントの割り当てができます。
例えば、セール情報に関する通知を受け取りたいユーザーが、以下のようなボタンをクリックすることで、ユーザーにセグメントIDを割り当てることができます。
ユーザーIDをセグメントから削除する場合は、下記のJavaScriptを用います。
PushCode.removeFromSegment(segmentId);
各JavaScript関数の詳細はJavaScriptタグ関数リファレンスをご参照ください。
3.セグメントを指定して配信する
プッシュ通知 > 新規プッシュ作成 で新規プッシュ通知作成時にセグメントを指定できます。
WHOの項目でセグメント指定を選択し、送信対象のセグメントを選んでください。
セグメントに紐づくユーザーに一斉送信されます。